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肺ペスト はいぺすと Pneumonic plague

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知恵蔵miniの解説

肺ペスト

ネズミなどのげっ歯類他が媒介するペスト菌が、肺に感染して起こる疾病。ペスト患者のうち「腺ペスト」が80~90%、「敗血症型ペスト」が約10%を占め、肺ペストは非常に稀にしか起こらない。ペスト患者の体内で肺に菌が回って発症することが多く、また肺ペストの患者の咳などにより、ペスト菌が飛散し空気感染することもある。通常2~3日の潜伏期間を経て、激しい頭痛・高熱・呼吸困難・血痰(けったん)・嘔吐・下痢などを生じる。発症後すぐに化学療法がなされないと、12~24時間で死に至るという非常に危険性が高い疾患。治療には、ストレプトマイシンカナマイシンなどの抗菌薬が用いられる。アフリカ東南アジア、北米南西部、南米北西部などが流行地域で、それらの地域に行く場合には、ワクチンの接種を受けることが推奨されている。2014年8月には、中国北西部の甘粛省玉門市で男性が肺ペストに感染し死亡、同市内4カ所が隔離区域に指定された。

(2014-9-4)

出典|(株)朝日新聞出版発行
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デジタル大辞泉の解説

はい‐ペスト【肺ペスト】

ペストの病型の一。ペスト菌を吸い込んで感染し、気管支炎・肺炎を起こすもの。

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大辞林 第三版の解説

はいペスト【肺ペスト】

ペスト菌を吸い込んだために発病するペスト。気管支肺炎を起こして血痰けつたんを出し、呼吸困難となる。 → ペスト

出典|三省堂
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世界大百科事典内の肺ペストの言及

【ペスト】より

…世界各地にはなおペスト菌を保有し,あるいはペストにかかったネズミが常在する地域があって,この地域に接触した人間社会にペストが侵入する。ペストのおもな病型には腺ペストと肺ペストがあるが,ふつうは主として経皮感染によって起こる腺ペストである。腺ペストは,感染したネズミから吸血し病毒を保有するネズミノミがヒトを吸血する際に胃の内容物を注入し,あるいはこのとき排出した糞をかゆみをかくため皮膚にすり込むことにより感染する。…

※「肺ペスト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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