肺血栓症(読み)はいけっせんしょう(その他表記)pulmonary thromboembolism

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「肺血栓症」の意味・わかりやすい解説

肺血栓症
はいけっせんしょう
pulmonary thromboembolism

血管内に生じた血栓などで肺動脈がふさがる状態。肺動脈そのものに血栓が生じたものを肺血栓症,静脈に生じた血栓がはがれて,心臓を経て肺動脈をふさぐものを肺塞栓症という。心臓病や手術,外傷,出産などが原因となって血栓の形成や遊離を促すといわれる。呼吸困難や胸の痛み,喀血などの症状が現れるが,太い肺動脈が閉塞すると死にいたる場合もある。症状では心筋梗塞などとの判別がむずかしく,解剖で初めて明らかになるケースも多い。日本では欧米の 10分の1の発生頻度とされているが,動脈硬化などと同様,食生活の欧米化で増加傾向にある。

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