デジタル大辞泉 「背徳者」の意味・読み・例文・類語 はいとくしゃ【背徳者】 《原題、〈フランス〉L'Immoraliste》ジードの長編小説。1902年刊。考古学者ミシェルが、アフリカで死の淵からよみがえり、既成の道徳・秩序を超えた生の享楽に目覚めるが、そのことがやがて妻に死をもたらす。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「背徳者」の意味・読み・例文・類語 はいとく‐しゃ【背徳者・悖徳者】 [ 1 ] 〘 名詞 〙 人倫、道徳にそむく人。背徳漢。敗徳者。[初出の実例]「縲絏(るいせつ)の辱を受けて獄中に在るや、同志よりは背徳者として擯斥せられ」(出典:妾の半生涯(1904)〈福田英子〉三)[ 2 ] ( 原題[フランス語] L' Immoraliste ) 長編小説。ジッド作。一九〇二年成立。学問しか知らない青年考古学者ミシェルが、肺結核となったのを転機に、生の歓喜を知り、従来の道徳に背を向けて官能の生活にひたるが、妻の死にあって行き詰まる魂の苦悶を描く。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例