胡四王神社(読み)こしおうじんじや

日本歴史地名大系 「胡四王神社」の解説

胡四王神社
こしおうじんじや

[現在地名]花巻市矢沢

胡四王山の頂上付近にあり、矢沢やさわ神社とも称される。大己貴命・少彦名命を祀り、旧村社。社伝によれば延暦年間(七八二―八〇六)蝦夷攻略のため奥州に下向した坂上田村麻呂が、武運長久を祈願して兜に納めていた薬師如来を安置したのが始まりという。稗貫氏統治時代には社運隆盛であったが、天文年中(一五三二―五五)火災に遭って衰微したとされる。江戸時代には胡四王山大権現などと称されて歴代盛岡藩主の崇敬も厚く、社領三石二斗を有し(慶応二年「由緒書上」社蔵など)、花巻郡代であった北信愛の子孫北可継なども代参を遣わしている(北可継日記)。古くは秘仏薬師如来を本尊として近隣の信仰を集め、代々杉山家が別当を勤めていたが、文化一五年(一八一八)杉山丹後の代に神職として取立てられ、以後医薬の神である前出二神を祭祀の中心とした(前掲由緒書上など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む