胡蝶楽(読み)こちょうらく

精選版 日本国語大辞典 「胡蝶楽」の意味・読み・例文・類語

こちょうらく コテフ‥【胡蝶楽】

雅楽曲名高麗楽で、高麗壱越調(こまいちこつちょう)童舞四人の小童が背に胡蝶の羽をつけ、山吹の花を挿頭(かざし)にし、手に山吹の花枝を持って舞うもの。「迦陵頻」と対で舞われることが多い。平安時代、延喜六年(九〇六)または延喜八年宇多法皇が童相撲御覧の時、藤原忠房作曲したという。舞は敦実(あつみ)親王の作。胡蝶。蝶。胡蝶の舞。〔二十巻本和名抄(934頃)〕

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デジタル大辞泉 「胡蝶楽」の意味・読み・例文・類語

こちょうらく〔コテフラク〕【胡蝶楽】

雅楽。高麗楽こまがく高麗壱越こまいちこつ調の小曲。舞は四人の童舞。延喜6年(906)に藤原忠房が作曲、敦実あつみ親王が作舞したと伝える。番舞つがいまい迦陵頻かりょうびん。胡蝶の舞。胡蝶。

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