胡銅(読み)コドウ

デジタル大辞泉 「胡銅」の意味・読み・例文・類語

こ‐どう【×胡銅】

《古くは「ことう」とも》青銅一種茶器などがこれで作られ、珍重された。

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改訂新版 世界大百科事典 「胡銅」の意味・わかりやすい解説

胡銅 (こどう)

青銅の一種。成分は青銅,紫銅と同様で,銅,スズ,鉛の合金であるが,その色が暗黄色をしている。また〈古銅〉と記されることもある。これで茶器などをつくり珍重した。《万宝全書》の〈唐物之次第〉には紫がかった良質の唐金のこととしているが,これは工程の変化で紫色をしたものである。現在では赤みがかった銅をわらまたは松葉などを燃やしていぶしをかけて紫色を出す。明治時代の鋳金家本間琢斎は火中に熱して紫色をむらに出した。
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