脇座(読み)ワキザ

精選版 日本国語大辞典 「脇座」の意味・読み・例文・類語

わき‐ざ【脇座】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 正面の座からはずれた席。また、主要なところからはずれた所。脇。
    1. [初出の実例]「どうやら此方の一件は脇座(ワキザ)に下げられさうな」(出典:いさなとり(1891)〈幸田露伴〉三九)
  3. 能舞台で、客席から向かって右側、脇柱の側の場所。ワキがすわる定位置。
    1. [初出の実例]「つねのごとく、大名わきざになをる」(出典:虎明本狂言・雁盗人(室町末‐近世初))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android