脱イオン水(読み)だついおんすい(英語表記)deionized water

日本大百科全書(ニッポニカ) 「脱イオン水」の意味・わかりやすい解説

脱イオン水
だついおんすい
deionized water

水中に溶存するイオンの大部分を除去したとき、その水をこのようによぶことがある。精製水一種で、通常、水素形の強酸性陽イオン交換樹脂(カチオン交換樹脂)と、水酸化物形の強塩基性陰イオン交換樹脂(アニオン交換樹脂)を併用して、陽イオンおよび陰イオンを除去する。実験室でも工業的にも広くつくられており、一般に蒸留水と同じ目的で用いられている。ただし蒸留水と違って、電解質含有量はきわめて少ないが、樹脂および容器などからの溶出物などの非電解質が比較的多く含まれており、蒸留水とは区別することが多い。

[中原勝儼]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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