腐鮨(読み)くさりずし

精選版 日本国語大辞典 「腐鮨」の意味・読み・例文・類語

くさり‐ずし【腐鮨】

  1. 〘 名詞 〙 熟鮨(なれずし)一種。鯖、太刀魚雑魚などの切身を飯の上にのせ、馬酔木(あせび)の葉で巻き桶に詰め、重石(おもし)をかけて一〇日ぐらい置いたもの。和歌山県南部地方で秋祭の時に作る。
    1. [初出の実例]「晩飯 小田巻(饂飩)さしみの残り 腐り鮓」(出典:仰臥漫録(1901‐02)〈正岡子規〉二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android