コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

秋祭(り) アキマツリ

4件 の用語解説(秋祭(り)の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

あき‐まつり【秋祭(り)】

秋に行われる神社の祭礼。秋の収穫を神に供えて感謝する祭り。 秋》

出典|小学館
デジタル大辞泉について | 情報 凡例

百科事典マイペディアの解説

秋祭【あきまつり】

10月を中心に9〜11月に行われる祭り。現在はおもに神社で神饌(しんせん)を供し直会(なおらい)を開き神幸祭を行うが,元来は収穫祭を中核とする祭。刈初めの祭りである八朔(はっさく)から,新穀感謝の祭りである新嘗祭(にいなめさい)に至る一団の祭礼行事をいう。
→関連項目祭り

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
百科事典マイペディアについて | 情報

世界大百科事典 第2版の解説

あきまつり【秋祭】

農耕の収穫を感謝する祭り。春祭,夏祭に対して呼ばれる秋季に行われる神祭の総称。春祭は豊作祈願のための予祝儀礼であるのに対して,秋祭は稲作の終りに際して神の恩恵に感謝するもので,全国の各神社において神に初ものと豊富な食物の献供があり,共同飲食が盛大に行われる。旧暦2月から4月の春祭に対し,秋祭は旧暦9月から11月にかけて行われている。宮廷祭祀では,新穀を神に献上する伊勢神宮神嘗祭かんなめさい)が旧暦9月(現在は10月),天皇が神に新穀をすすめ感謝の祭りをし,新穀を食する新嘗祭(にいなめさい)が旧暦11月に行われる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
世界大百科事典 第2版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

秋祭
あきまつり

秋の収穫感謝祭。秋ということばは飽食(あきぐひ)の祭りからきているという。春からの農耕を助け稲田を守ってくれた田の神に収穫を感謝し、新穀でつくった神饌(しんせん)、神酒でもてなすのが秋祭である。旧暦の10月をカンナヅキとし神無月などと書いて、俗に神々が出雲(いずも)に出かけて留守だといわれ、人々は物忌(ものいみ)をして慎しむ期間であった。長い物忌のあとに旧暦の11月に収穫祭として霜月祭が行われた。今日の勤労感謝の日のもとになった新嘗祭(にいなめさい)は、収穫祭であると同時に、翌年の種子たる稲の霊を誕生させる儀式でもあった。
 古くは日本の収穫祭の時期はもっと早かったと考えられている。日本に稲作が入ってきたころの品種は早稲(わせ)であったようである。日本の稲のルーツに関係の深い中国南西部のミャオ(苗)族は、独特の苗暦に従い、中国太陰暦の10月が苗暦の正月にあたる。また、タイ北西部の少数民族アカは太陽暦で10月ごろ正月を迎えるが、集落ごとに刈り入れと同時に正月となるので、時期はまちまちである。日本の古代も自然暦に従っていたころは、おそらくアカの暦と同様であったであろう。
 今日でも、南北に長い日本列島のこととて刈上(かりあげ)祭の時期はまちまちで、東北地方では、三九日といって、旧暦9月、三度の9日を稲の収穫祭にあてているし、関東、中部地方では、旧暦10月10日を十日夜(とおかんや)とよんで収穫祭を行う。子供たちが新藁(わら)で藁鉄砲をつくって地面をたたいて回る。似たような行事を近畿、中国、四国地方では亥子(いのこ)節供とよんで、「亥の子突きの石」で地面をたたいて回る。九州の刈上祭は遅れて、旧暦霜月の子(ね)の日、丑(うし)の日にする土地がある。佐賀県佐賀市富士町畑瀬(はたせ)の東畑瀬では旧暦11月の初子の日を「タナテンジンサン」といって田の天神様、つまり田の神を祀(まつ)る日としている。有名な「奥能登(のと)のあえのこと」は、民間の新嘗祭として知られ、重要無形民俗文化財に指定されている。12月9日(もとは旧暦11月)に、田の神を生ける人のごとく招請し御馳走(ごちそう)する。「あえ」は嘗(あえ)で、饗応(きょうおう)することである。[萩原秀三郎]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

今日のキーワード

百条委員会

地方自治体が議決により設置する特別委員会の一つ。名称は「地方自治法第100条」に基づく。百条委員会は、地方公共団体の事務に関する調査を行い、関係者への聞き取りや記録の提出を請求、拒否した者には罰則が科...

続きを読む

コトバンク for iPhone