腕引(読み)かいなひき

精選版 日本国語大辞典 「腕引」の意味・読み・例文・類語

かいな‐ひきかひな‥【腕引】

  1. 〘 名詞 〙 衆道(しゅどう)または男女の間で、その愛情の深さや誓いの固さを示すために腕に刀を引いて血を出すこと。
    1. [初出の実例]「心中見たい、指切か、かひな引か、入ぼくろか、此きせるのやきがねかと、一もんじにもってかかる」(出典:浄瑠璃・曾我虎が磨(1711頃)傾城十番斬)

うで‐ひき【腕引】

  1. 〘 名詞 〙 二人片腕を曲げ、太い紐などを互いの肘(ひじ)に通して引き合ったり、また、手拭い両端を腕を曲げた内側に挟んで引き合う遊戯

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android