腹赤(読み)ハラカ

デジタル大辞泉 「腹赤」の意味・読み・例文・類語

はらか【腹赤】

《「はらあか」の音変化》マス別名一説に、ニベの別名。
「その里にいと生臭き魚、―といふ有りけり」〈仮・仁勢物語・上〉

はら‐あか【腹赤】

マスの別名。
ウグイの別名。

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精選版 日本国語大辞典 「腹赤」の意味・読み・例文・類語

はらか【腹赤・鰚】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「はらあか」の変化した語 ) 魚「にべ(鮸)」の異名。一説に「ます(鱒)」の異名という。毎年正月、大宰府(だざいふ)から朝廷に献上した。
    1. [初出の実例]「訖退出即膳部水部等入承秋門。取冰様腹赤御贄」(出典内裏式(833)会)

はら‐あか【腹赤】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 腹部が赤いこと。
  3. 魚「ます(鱒)」の異名。《 季語・春 》

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世界大百科事典(旧版)内の腹赤の言及

【長洲[町]】より

…四王子神社で1月15日に行われる破魔弓神事の〈的(まと)ばかい〉は神体を安置した円座を奪い合う勇壮な裸祭である。湾岸近くの腹赤(はらあか)はかつて腹赤浜とよばれ,この地に産する腹赤魚が天皇に献じられたという。腹赤魚はタイともマスともされるが不明である。…

※「腹赤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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