デジタル大辞泉 「鱒」の意味・読み・例文・類語
ます【×鱒】
[補説]作品名別項。→鱒
[類語]桜鱒・虹鱒・姫鱒
シューベルト作曲の歌曲。1817年作曲(D550)。ロマン派の叙情詩人シューバルトの詩に基づく。清流をマスが泳いでゆくのを岸に立って眺めていると、釣り師が現れ、そのマスをねらう。水が清らかなうちは針にかかるまいと思われたが、釣り師はわざと川の水を濁し、マスは釣り上げられてしまうという内容。自然への賛美と自由へのあこがれを込めたこの作品は三節からなり、水の流れを模した軽やかなピアノ伴奏にのって歌われるが、最終節では魚が釣り上げられるようすの描写に劇的な表現もみられる。2年後に作曲したピアノ五重奏曲(D667)の第四楽章で、シューベルトはこの歌曲の旋律を変奏曲の主題として用いており、そのためこの五重奏曲も「鱒」の名で親しまれている。
[三宅幸夫]
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
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