デジタル大辞泉 「膏薬張り」の意味・読み・例文・類語 こうやく‐ばり〔カウヤク‐〕【×膏薬張り/×膏薬貼り】 1 ふすまや障子などの、破損した部分だけを、小さい紙を膏薬のようにはって一時しのぎに繕うこと。また、その繕ったところ。「煤すすけた障子の―を続けながら」〈藤村・嵐〉2 その場しのぎの処置。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「膏薬張り」の意味・読み・例文・類語 こうやく‐ばりカウヤク‥【膏薬張】 〘 名詞 〙① 障子、ふすまなどの破れた所を、膏薬を張ったように小さい紙で張りつくろうこと。また、その箇所。[初出の実例]「其日は障子の破れてゐるのを膏薬張りをしてゐた」(出典:三畳と四畳半(1909)〈高浜虚子〉二)② 衣類などのあてつぎ。[初出の実例]「処々膏薬張りのした靴を穿いて居る」(出典:都会(1908)〈生田葵山〉恥辱)③ その場しのぎの処置。一時的な応急処置。[初出の実例]「今欧洲は根本的大手術を要する時だ。膏薬貼(カウヤクハ)りで圧(おさ)へて置くやうな腫物(しゅもつ)ではない」(出典:雑嚢(1914)〈桜井忠温〉二六) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例