臨川寺版(読み)リンセンジバン

デジタル大辞泉 「臨川寺版」の意味・読み・例文・類語

りんせんじ‐ばん【臨川寺版】

五山版の一。室町時代臨川寺夢窓疎石春屋妙葩しゅんおくみょうはらが出版した書物。主として宋版元版覆刻

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精選版 日本国語大辞典 「臨川寺版」の意味・読み・例文・類語

りんせんじ‐ばん【臨川寺版】

  1. 〘 名詞 〙 五山版の一つ。室町時代、京都臨川寺で夢窓疎石やその弟子春屋妙葩らの出版した書物。主として宋・元版の覆刻で、「付訓妙法蓮華経」「大般若経」のほか「禅林類聚」その他禅宗の漢籍語録が多い。嵯峨版(さがばん)。→「五山版(ござんばん)」の語誌

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改訂新版 世界大百科事典 「臨川寺版」の意味・わかりやすい解説

臨川寺版 (りんせんじばん)

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世界大百科事典(旧版)内の臨川寺版の言及

【寺院版】より

… 要法寺版京都の要法寺では円智日性(えんにちにつせい)の手で,慶長初年より活字開版が行われ,1600年(慶長5)に《法華経伝記》《倭漢皇統編年合運図》などを印行,その後も活字版および整版による開版を華々しく行った。 臨川寺版京都の臨済宗臨川寺では,1341年(興国2∥康永1)に《仏果圜悟禅師心要》《霊源和尚筆語》を開版,以後室町初期の1433年(永享5)までに十数種の開版が行われている。【庄司 浅水】。…

【臨川寺】より

…夢窓はのちに当寺を退隠所として入滅し,いまも本堂内の開山堂にその像を安置し,下に,遺骸を葬った石龕(せきがん)がある。室町前期には多くの寺領荘園をもち,京都十刹の第2位に列し,夢窓派の禅僧が相承して栄え,とくに臨川寺版(寺院版)と呼ばれる多くの禅籍の出版に寄与した。だが,応仁の乱の兵火にかかりその後は往時の寺勢に復することができず,現在は天竜寺の別院である。…

※「臨川寺版」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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