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元版 げんぱんyuan-ban; yüan-pan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

元版
げんぱん
yuan-ban; yüan-pan

中国,元代に出版された書物をいう。元代は出版が盛んで,現存する書も宋代のものより多いが,版式宋版に比べて窮屈で,また校訂も劣るとされる。

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デジタル大辞泉の解説

げん‐ぱん【元版】

中国の代に刊行された書物。宋版復刻本が多い。

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百科事典マイペディアの解説

元版【げんばん】

中国,元代(13―14世紀)に印刷刊行された図書。宋版を覆刻したものが多いが,宋版に比べて印刷,用紙ともに劣るといわれている。日本にも多く将来。
→関連項目明版

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大辞林 第三版の解説

げんぱん【元版】

中国、元代に出版された書物。宋版の復刻が主で、紙質・印刷ともに宋・明版より劣る。「史記」「漢書」「一切経」などが日本に伝来している。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

元版
げんぱん

中国の元代(1271~1368)に出版された図書。元刊本、元槧(げんざん)本ともいう。元版は中国の古版本のなかでは宋版(そうはん)に次いで古く、現存する本も少ない。また、宋版の影響を受けているので、宋版とよく似ていて、識別しがたいものもある。そのため、一般に「宋元版」と併称され、学術研究資料として同じように尊重されている。元代には中央、地方の官庁や学校から、経書、史書など大部な図書が多く出版された。書店の営利出版は宋代に引き続いて福建地方でもっとも盛んに行われた。同地の元版には元の趙孟(ちょうもうふ)の筆法による、いわゆる趙松雪体の文字を用いたものが多く、それは後の明版(みんぱん)にも影響を与えている。
 元版の図書はただちに鎌倉時代のわが国に輸入され、京都、鎌倉の両五山を中心とする中世の禅宗寺院において、これを忠実に覆刻して出版したものが多い。元版は宮内庁書陵部、国立公文書館、静嘉堂(せいかどう)文庫、東洋文庫などにもっとも多く所蔵されている。[福井 保]
『『宋元版の研究』(『長澤規矩也著作集3』所収・1983・汲古書院)』

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図書館情報学用語辞典の解説

元版

中国元代(1271-1368)の版本.1279年に元軍は南宋の都であった臨安(杭州)に入り,多くの本を版木さらに刻工とともに,元の都大都(北京)に移した.元朝は印刷事業を重視し,宋版の伝統を受け継いだので,特に元朝初期の版本は宋版に近く,文字も大きく行間が広い.中期以降は,原価をさげるため,行間,字間を詰め,また簡体字が多く使われた.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典について 情報

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