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五山版 ござんばん

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

五山版
ござんばん

鎌倉時代末期から室町時代初期に,京都五山を中心として出版された木版印刷物の総称。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉の解説

ごさん‐ばん【五山版】

鎌倉末期から室町末期にかけて、京都五山などの禅僧によって刊行された、禅籍・語録・詩文集・経巻などの木版本。

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百科事典マイペディアの解説

五山版【ござんばん】

鎌倉末期〜室町時代に京都・鎌倉の五山を中心に禅僧によって出版された書物の総称。中国の宋版,元版の経典や語録の覆刻が多いが,日本人の著作も同様な形式で出版され,五山文学の隆盛をもたらした。
→関連項目春屋妙葩

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世界大百科事典 第2版の解説

ござんばん【五山版】

京都・鎌倉の両五山を中心に臨済宗の禅僧により,鎌倉時代末期(14世紀前半)から室町末期(16世紀後半)にかけて開版された,国書および宋・元刊本の復刻本の総称。平安・鎌倉時代の各寺院の開版は,ほとんど仏書に限られたが,その後,入宋僧の手で仏典以外の儒書,詩文集,医書などの移入を見,五山の僧によって復刻開版され,いわゆる〈五山文学〉の隆盛をもたらした。五山版の開版は日本の禅僧のみならず,帰化宋僧の力によるところが少なくなく,五山の開版事業の隆盛にともない,中国の彫工の来日もさかんとなり,やがて営利出版をうながす原因ともなった。

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大辞林 第三版の解説

ごさんばん【五山版】

鎌倉末期から室町時代に、京都や鎌倉の五山を中心に出版された木版刷りの書物。中国から伝来した禅籍の覆刻を主としたが、日本の禅籍・語録や両国の詩文集なども出された。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

五山版
ござんばん

鎌倉末期(14世紀前半)から室町末期(16世紀後半)にかけて、主として京都・鎌倉の五山の禅院から出版された書籍の総称。内容は禅籍を中心とした仏典を主に、禅僧の教養に必要な中国の経書、史書、あるいは杜甫(とほ)などの詩文集、作詩作法書などの外典にも及んでいる。出版された書籍は、禅籍三百数十種、漢籍100種、総計四百数十種。現存する五山版は約1500部といわれる(川瀬一馬『五山版の研究』による)。五山版の特色の一つは、春日(かすが)版、高野(こうや)版などと異なり、多くが中国伝来の宋(そう)・元(げん)・明(みん)版および朝鮮版の覆刻本、すなわち今日でいう覆製本であるということである。いま一つの特色は、出版には中国から来朝した兪良甫・陳孟栄らの名工が従事したことから、印刷や造本の様式、たとえば匡郭(きょうかく)・界線(かいせん)・版心(はんしん)を刻するなどの点で、中国の印刷技法の影響が顕著にみられることである。そしてこの様式は以後わが国の版本様式の基となった。[金子和正]
『川瀬一馬著『五山版の研究』(1970・A・B・A・J)』

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図書館情報学用語辞典の解説

五山版

鎌倉末期から室町末期,京都・鎌倉の両五山を中心とした禅僧関係者などによって出版された書籍の総称.元来が中国伝来の宋・元版本の禅籍をそのまま復刻したものが中心である.五山版には日本の出版史上大きな特色が二つある.一つは,それまでの日本の出版物は内典と呼ばれる仏書ばかりであったが,外典と称される仏書以外の漢籍類も多く,例えば詩文集なども出版されたことである.もう一つは,それまでの出版物がすべて漢文であったのに対し,五山版で初めてかな交じり文の国書が刊行されるようになったことである.こうした出版事業は,春日版や高野版と並んで,地方文化に大きく貢献した.

出典|図書館情報学用語辞典 第4版
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世界大百科事典内の五山版の言及

【印刷】より

…平安朝末期から鎌倉時代にかけ,興福寺をはじめとし奈良の諸大寺で盛んに印刷が行われた。やがて禅宗の伝来につれ,鎌倉の〈五山〉を中心とする〈五山版〉の刊行が盛んとなった。このころになると,中国からはすぐれた宋版が輸入されたが,日本では仏典以外の書物を印刷することは,ごく稀であった。…

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