臨時祭(読み)りんじさい

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「臨時祭」の意味・わかりやすい解説

臨時祭
りんじさい

年間定められた日に行う恒例祭に対して、時を定めず、事に従って臨時に行われる祭祀(さいし)。奈良・平安時代の朝廷では神祇官(じんぎかん)が御竈(みかまど)祭、御井(みい)祭、堺(さかい)祭、大殿祭(おおとのほがい)ほかの臨時祭を行った。なお賀茂(かも)臨時祭、石清水(いわしみず)臨時祭などは当初は臨時であったのが、のち恒例化したものである。明治以後の神社祭祀制度では、臨時奉幣祭、遷座祭、鎮座祭、合祀祭などが神社の臨時祭として祭祀令に規定された。現在では神社以外で行う私的な祭りである地鎮祭、上棟祭、除幕式、神葬(しんそう)祭などのいわゆる雑祭(ざっさい)も含まれる。

[牟禮 仁]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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