自動車の点検、整備などを行う技能者で、国土交通大臣が行う技能検定に合格した者をいう。その整備知識に応じ、一級大型自動車整備士、一級小型自動車整備士、二級ガソリン自動車整備士、三級自動車ジーゼル・エンジン整備士など14種類に分けられ、受験資格は種類により異なる。
自動車整備士の技能検定は、自動車の整備の向上を図るため国土交通大臣が行うもので、整備士の種類ごとに行われる。自動車の構造・機能に関する知識、点検・整備の方法、整備用機械、保安基準に関する知識などの学科試験と、基本工作、点検、分解、組立て、調整、修理、整備用試験機の取扱いなどの実技試験とからなる。自動車整備士は、自動車分解整備事業者の整備主任者や一定台数以上の自動車を使用する事業所の整備管理者になれる。このほか、自動車整備士が一定数以上いることが自動車分解整備事業の認証、指定自動車整備事業(民間車検場。国の車検・継続検査を代行する)の指定のための要件の一つとされている。
[天野和治]
『広田民郎著『自動車整備士になるには』(2001・ぺりかん社)』
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