自然経済(読み)シゼンケイザイ(その他表記)natural economy

デジタル大辞泉 「自然経済」の意味・読み・例文・類語

しぜん‐けいざい【自然経済】

交換媒介貨幣を用いず、現物交換に基づく古い段階の経済現物経済。→貨幣経済信用経済

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「自然経済」の意味・読み・例文・類語

しぜん‐けいざい【自然経済】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 家族団体内ですべての生産消費が行なわれる自足経済のこと。
  3. 交換手段として貨幣を用いない物々交換の経済のこと。実物経済。〔国民経済講話‐乾(1917)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「自然経済」の意味・わかりやすい解説

自然経済
しぜんけいざい
natural economy

実物経済ともいう。貨幣経済,商品経済に対比して呼ばれる。 B.ヒルデブラントによると経済の発展段階は自然経済,貨幣経済,信用経済に分けられる。自然経済においては交換手段としての貨幣が発生せず,交換はもっぱら物々交換によって行われる。自然経済は貨幣経済が支配的でなかった時代にはどこにでもみられた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

旺文社日本史事典 三訂版 「自然経済」の解説

自然経済
しぜんけいざい

自給自足経済
②実物経済
家族または何らかの人間集団が,その生活で心要とするすべての財貨をその集団内部でみずから取得する経済。
貨幣を用いないで物と物とを直接交換する経済。

出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android