自由放任(読み)ジユウホウニン

デジタル大辞泉 「自由放任」の意味・読み・例文・類語

じゆう‐ほうにん〔ジイウハウニン〕【自由放任】

各人の思いのままに任せて、干渉束縛統制などをしないこと。「子供自由放任はよくない」

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精選版 日本国語大辞典 「自由放任」の意味・読み・例文・類語

じゆう‐ほうにんジイウハウニン【自由放任】

  1. 〘 名詞 〙 各自の自由にまかせて、干渉しないこと。
    1. [初出の実例]「否な極めて自由放任を主張する事猶ほ今の個人主義者の如き也」(出典:社会主義神髄(1903)〈幸徳秋水〉)

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四字熟語を知る辞典 「自由放任」の解説

自由放任

各自の自由にまかせて、干渉しないこと。

[使用例] 通産省衣替えとでもいおうか。自由放任もあかん、統制経済も終わり、そのいずれでもない第三の行政をはじめる[城山三郎*官僚たちの夏|1974]

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世界大百科事典(旧版)内の自由放任の言及

【経済学原理】より

…初版では,D.リカード以来の演繹(えんえき)的理論に依拠して,価格が需給関係により決まり,賃金,利潤,地代など所得の分配も人意を超えた自然法則によって決まるとされた。この認識は政府介入の余地を否定する自由放任の主張につながる。しかし第3版からは,〈富の生産〉が自然法則に支配されるのに対し,〈富の分配〉は一定の条件に支配されながらも人間の意志ひいては社会制度の変化によって改善されうる余地のあることが主張された。…

【自由放任主義】より

…自由放任ということばはA.スミスの《国富論》(1875)の主張を要約したものとして知られている。そして,しばしば,自由放任,レッセ・フェールとは現実の経済をあるがままに放置せよ,あるいは,すべての経済主体とくに生産者(企業)に好き勝手にやらせるのがよい,という意味であるかのように誤解されてきた。…

※「自由放任」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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