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社会主義神髄 しゃかいしゅぎしんずい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

社会主義神髄
しゃかいしゅぎしんずい

幸徳秋水著。 1903年刊。これは片山潜著『我社会主義』とともに社会主義の啓蒙期において社会主義理論の最高水準を示したものである。『資本論』『共産党宣言』『空想より科学へ』などを参照して科学的社会主義理論のパノラマを描き,資本主義社会の解体にいたる過程を展望している。なお労働者階級の組織的革命運動ではなく,志士仁人というパーソナルな革命主体を構想していることは,幸徳の思想的限界というよりも,この時期の労働者階級の未成熟に起因するとみるべきであろう。

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デジタル大辞泉の解説

しゃかいしゅぎしんずい〔シヤクワイシユギシンズイ〕【社会主義神髄】

評論。幸徳秋水著。明治36年(1903)刊。科学的社会主義の理論と運動を紹介したもので、明治期社会主義の理論的礎石となった。

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大辞林 第三版の解説

しゃかいしゅぎしんずい【社会主義神髄】

評論。幸徳秋水著。1903年(明治36)刊。科学的社会主義の大要を紹介し、明治期社会主義の礎となる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

社会主義神髄
しゃかいしゅぎしんずい

幸徳秋水(こうとくしゅうすい)著。1903年(明治36)7月朝報社より刊行。社会主義とは何か、という問いに答えて明治社会主義の理論的礎石を据えた記念碑的著作。英文の啓蒙(けいもう)書やマルクス、エンゲルスの英訳本をもとに「稿を代ふること十数回、時を費す半年の久しき」すえに成った。「貧困の原由」から説き起こし、資本主義社会の矛盾を指摘して社会変革の必然の法則を導き出し、社会主義に向けられた非難や誤解に対して反駁(はんばく)を加える。ついで空想的社会主義から科学的社会主義への発展を粗描して現時の社会党の運動方法を論じるが、それは著者がのちに否定した議会主義、普選運動であった。初めて本書で科学的社会主義の大綱が紹介された。[荻野富士夫]

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