デジタル大辞泉 「自閉症スペクトラム」の意味・読み・例文・類語 じへいしょう‐スペクトラム〔ジヘイシヤウ‐〕【自閉症スペクトラム】 自閉症・アスペルガー症候群・特定不能の広汎性発達障害など、自閉症の特性を示す一群の発達障害を、重度から軽度まで境界のあいまいな、連続した一つの障害として捉える考え方。1980年代に、英国の児童精神科医のローナ=ウィングが提唱。→自閉スペクトラム症 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
知恵蔵mini 「自閉症スペクトラム」の解説 自閉症スペクトラム 重い自閉症からアスペルガー症候群まで、広汎性発達障害を連続的にとらえた概念の名称。もともとアスペルガー症候群は「知的障害がない自閉症」とも言われており、自閉症との違いが必ずしも明確ではなかった。そのため1990年代に、広汎性発達障害全体を連続体(スペクトラム)としてとらえる同概念が提唱された。2013年5月、日本でも広く用いられている米国精神医学会の診断の手引きが改訂され、「アスペルガー症候群」の分類名が消える見通しとなった。この手引きの適用により、アスペルガー症候群と診断されていた人が同疾患に該当しなくなるなどの弊害が指摘されている。 (2013-5-8) 出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報