興居島村
ごごしまむら
[現在地名]松山市由良町・泊町・門田町
新浜村高浜港から海上約二キロの興居島は、全島一村で、もと和気郡に属した。現在の行政区画では松山市の最西端を占める。西と南は伊予灘に面し、北は釣島海峡を挟んで忽那島(中島)に相対する。西に属島の釣島がある。火山岩質の島で、南の中央部が高く、伊予の小富士といい、支脈は三方に延びて御手洗崎・黒崎・馬磯崎・鷲ヶ巣崎となる。島内には山麓の海岸にわずかな平坦部があるのみで、山林が圧倒的に多い。慶安元年伊予国知行高郷村数帳(一六四八)の和気郡の項に「興居嶋村」とみえる。
古代には、和気郡高尾郷(和名抄)に属したと推定される。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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