舌診(読み)ぜっしん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「舌診」の意味・わかりやすい解説

舌診
ぜっしん

漢方の診断法の一種舌苔有無,舌苔の厚薄色調舌乳頭状態,舌の亀裂の有無等によって疾病の状態を診断する方法。乳頭が正常に認められ,無苔の状態が健康である。疾病によっては白苔,褐苔,黒苔などが認められたり,乳頭が消失したり,多くの亀裂をみる場合があり,そのそれぞれに対して治療指針が与えられている。

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世界大百科事典(旧版)内の舌診の言及

【四診】より

…望とは視診であって,黄疸とか皮膚の発疹の観察のように西洋医学と共通するものもあるが,栄養状態とか皮膚の色沢などから患者の一般状態を判断し,それを治療に大きく反映させるという,より積極的な意義ももっている。外観のほかに重視されるのは舌診であって,舌苔の状態が細かく分類されている。聞診は患者の咳や呼吸音,胃部の振水音などによる診断法であるが,音声の力の有無によって状態を判断するなど,西洋医学と違った点もある。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」