船入町
ふないりちよう
[現在地名]中村区名駅五丁目
堀川西岸、納屋町筋にあり、北は大船町(現西区)、南は納屋町に隣接。川の向うは葭町(現中区)。中橋と丸屋河戸との間の二丁をさす(尾張志、府城志)。慶長一六年(一六一一)清須(現西春日井郡清洲町)より移して船入葭町と称した。大船町の廻間葭町、葭町の東葭町とともに、清須時代、葭山を与えられ、よし・かやを売買した(蓬左遷府記稿)。承応年中(一六五二―五五)船入町となる(名府予録)。同町一帯は昔河沼の中にあったとみえ、地面を掘ると土砂に混じり、真菰の根が出たという(府城志)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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