船島古墳群(読み)ふなしまこふんぐん

日本歴史地名大系 「船島古墳群」の解説

船島古墳群
ふなしまこふんぐん

[現在地名]西郷町加茂

加茂かも湾の西側丘陵に分布する古墳時代中期末ないし後期初頭の群集墳。約二〇基。昭和三一年(一九五六)関西大学と島根大学による隠岐文化総合調査の一環として発掘調査を実施。古墳はほとんどが二つの尾根上にあり、径五メートルから一二メートルまで、高さ二メートル以下の小円墳および墳丘を認めがたい無墳丘墓からなる。発掘した古墳のうち一号墳が箱式石棺出土品なし、三号墳は粘土槨あるいは木棺直葬で土師器小片が若干と直刀一が出土、四号墳は箱式石棺で須恵器小片を若干出土、一一号墳は箱式石棺で鉄の腐食片を出土、一二号墳は箱式石棺で土師器小片を若干出土している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android