日本歴史地名大系 「船泊港」の解説 船泊港ふなどまりこう 北海道:宗谷支庁礼文町船泊村船泊港[現在地名]礼文郡礼文町大字船泊村礼文島北部、船泊湾東部に位置する地方港湾。管理者は礼文町。近世の船泊は弁財船の寄港地であった。明治八年(一八七五)に礼文島を巡察した佐藤正克の日記(道立図書館蔵写本)に、船泊湾の北東に「ベンザイトマリ三戸、四倉、三漁場、建網」があり、二〇〇石前後の船を停泊するのによいが、岩石が多く暗礁があり出入が難しいと記している。同四〇年八月作成の「北海道殖民地区画図」には船泊村ノトウシ(ベンザイドマリ)とオションナイの間に錨が記載されている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報