礼文島(読み)れぶんとう

精選版 日本国語大辞典 「礼文島」の意味・読み・例文・類語

れぶん‐とう ‥タウ【礼文島】

(アイヌ語「レプンシリ=沖の島」の音訳) 北海道北部、日本海の島。日本最北端に近く、礼文水道をへだてて利尻島の北西方にある。礼文岳(四九〇メートル)を最高峰とする。利尻礼文サロベツ国立公園一部

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デジタル大辞泉 「礼文島」の意味・読み・例文・類語

れぶん‐とう〔‐タウ〕【礼文島】

北海道北部の日本海にある島。利尻島の北西に位置する。面積82平方キロメートル。
[補説]アイヌ語で「レプン‐シリ」(沖の島)から。

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日本歴史地名大系 「礼文島」の解説

礼文島
れぶんとう

北海道北部の日本海に浮び、礼文水道を挟み利尻島の北東約一〇キロにある。日本最北端の有人島で、稚内港から西方約五九キロ。周囲七二キロ。面積八一・九七平方キロ。一島一町で、宗谷支庁礼文郡礼文町をなす。南北に細長く、島の西部にある礼文島北端のスコトン岬と東部の北端である金田かねたノ岬の間に船泊ふなどまり湾がある。新第三紀の海底火山隆起・陸化したもので、最高点は島のほぼ中央部にある礼文岳(四九〇メートル)。北と南に標高一二〇メートル以下で、三、四段の海岸段丘が発達している。西岸は海食崖が多く、地蔵じぞう岩など奇岩、断崖が続く景勝地となっている。

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改訂新版 世界大百科事典 「礼文島」の意味・わかりやすい解説

礼文島 (れぶんとう)

北海道北部,日本海上に浮かぶ島。1島1町で宗谷支庁礼文町をなす。人口3078(2010)。幅約8kmの礼文水道を隔てて利尻島の北西に位置する。東西約6km,南北約21kmの細長い島で,面積は82km2。島は全体的になだらかな白亜系や第三紀の丘陵からなり,周縁に高度120m以下の3~4段の海岸段丘が発達している。最高峰は,島のほぼ中央部にある礼文岳(490m)で,この山を中心にして西海岸一帯にかけては,レブンソウ,レブンアツモリなど200種以上の高山植物が群生している。海岸は柱状節理のよく発達した海食崖でスコトン岬,稲穂ノ崎,アナマ岩,地蔵岩,桃岩などの景勝地がある。古くはアイヌが居住し,松前藩と交易を行っていた。1819年(文政2)以降漁場の開発がすすめられ,ニシン漁,コンブ漁が盛んになり,島の各所に本州からの移民による漁業集落が形成された。島民の半数以上が漁業に従事し,沿岸漁業を主体に,ホッケカレイ,ウニ,イカ,コンブの漁獲量が多い。利尻礼文サロベツ国立公園の一部で,海岸部の地形,高山植物の群落が見物となっており,1965年以降観光客が急増している。70年に稚内(わつかない)と利尻島,礼文島を結ぶ航路に1000トン級のフェリーが就航し,島では宿泊施設の整備をすすめた。中心集落は南東部の香深(かふか)で,役場,港湾などがある。また,島の北側の金田ノ岬とスコトン岬に抱かれた船泊(ふなどまり)湾に面する船泊にも港湾と礼文空港があり,稚内との間に小型機が運航されている(2003年稚内便廃止)。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「礼文島」の意味・わかりやすい解説

礼文島
れぶんとう

北海道北部、日本海上に浮かぶ島。宗谷(そうや)総合振興局管内の礼文町に属し、付属島に海驢島(とどじま)などがある。北海道本島の西方約50キロメートルに位置し、幅約10キロメートルの礼文水道を隔てて南東の利尻島(りしりとう)と相対している。利尻島よりも沖合いに位置するためアイヌ語でレプンシリ(沖の島)とよばれた。東西6キロメートル、南北21キロメートル、面積81.33平方キロメートル。中生層、第三紀層などからなり、中央部の礼文岳(490メートル)を最高点に標高200~300メートルの丘陵が連なる。西海岸は海食崖(がい)が続き、北部、南部には120メートル以下の3段ないし4段の海岸段丘が発達している。利尻礼文サロベツ国立公園の一部で、香深(かぶか)西方の桃岩周辺は高山植物の宝庫で道の天然記念物に指定され、西海岸の宝石海岸、地蔵岩、絶壁の続く西上泊(にしうえどまり)海岸、北端部のスコトン岬など景勝地が多い。スコトン岬北方の海驢島には番屋があり、ウニ・コンブの漁期だけ漁民が移住する。2009年の住民登録人口3111、2010年国勢調査人口3078。

[岡本次郎]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「礼文島」の意味・わかりやすい解説

礼文島
れぶんとう

北海道北西方,日本海に浮かぶ細長い島。行政上は礼文町に属する。南北約 21km,東西 3~7km。白亜紀層を基盤とし,その上に火山岩が噴出した丘陵性の島で,最高点は礼文岳(490m)。西岸には海食崖が発達し,北岸,東岸には平地が開け,香深,船泊(ふなどまり)などの集落がある。近海に好漁場を控え,ホッケ,タラ,カレイ,コンブ,ウニなどの水揚げが多い。利尻礼文サロベツ国立公園に属し,桃岩(250m)はレブンソウ,レブンコザクラなど 300種の高山植物群落で知られる。1948年金環食が観測されたことは有名。面積 80.95km2。人口 3856(2000)。

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百科事典マイペディア 「礼文島」の意味・わかりやすい解説

礼文島【れぶんとう】

北海道北端の日本海上にある島。面積81.25km2,近世には〈れぶんしり〉などとみえ,ニシン・タラ・アワビ・コンブなどを産した。礼文町をなす。礼文岳(490m)を最高点とするテーブル状の島で東の利尻島などとともに利尻礼文サロベツ国立公園所属。北部の海馬(とど)島にはトドが生息。1948年金環食観測が行われた。稚内(わっかない)市から定期船,航空便がある。
→関連項目ウルップソウ

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