船箪笥(読み)ふなだんす

精選版 日本国語大辞典 「船箪笥」の意味・読み・例文・類語

ふな‐だんす【船箪笥】

〘名〙
江戸時代から明治時代にかけて、廻船船頭などが船中で使用した衣類用の箪笥
※日も月も(1952)〈川端康成〉娘の居間「机や船(フナ)だんすがあったり、お煎茶の大きい器局を置いたりなさって」
船鑑札・売買仕切書・金銭などを入れる廻船用の懸硯や帳箱の類をいう俗称。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「船箪笥」の意味・読み・例文・類語

ふな‐だんす【船××笥】

千石船などの船乗り船室で用いた箪笥。遭難などを考慮して小形で頑丈に作ってある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android