艤装数(読み)ぎそうすう(その他表記)equipment number

改訂新版 世界大百科事典 「艤装数」の意味・わかりやすい解説

艤装数 (ぎそうすう)
equipment number

船の係留装置の大きさ,強度などを決定するときに用いられる数値で,船の主要寸法から一定の算式によって計算される。船には係留装置として,錨,錨鎖(びようさ),係船索などが装備されるが,これらの寸法や必要な強度,数量などをそのつど設計していては統一がとれず,また繁雑でもあるため,経験則に基づいた艤装数から割り出す方法が用いられる。〈船舶安全法〉では,船の幅と深さの和に長さを掛けた数が基本となり,これに船楼などの上部構造の寸法を付加して艤装数を定める。また船級協会の規則では船の排水量の2/3乗を基本とし,船の幅と乾玄の値などを付加して艤装数を定めるが,両者の値には大差がない。それぞれの規則では,艤装数に応じて係留装置の諸元を定めるが,これらも大差はなく,どの規則によっても国際的にほぼ同等の係留装置となるように配慮されている。
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