コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

上部構造 ジョウブコウゾウ

6件 の用語解説(上部構造の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

じょうぶ‐こうぞう〔ジヤウブコウザウ〕【上部構造】

《〈ドイツÜberbau》史的唯物論の基本概念。社会の経済的土台(下部構造)の上に形成される政治・法律・宗教・道徳・芸術などの意識形態(イデオロギー)と、それに対応する制度・組織。下部構造による制約を受けるとともに反作用を及ぼすとされる。→下部構造

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

上部構造【じょうぶこうぞう】

社会の経済構造(下部構造)の上に形成される政治的・法律的・宗教的観念や制度の体系,つまり学問,文化や,国家,政党など。社会は下部構造に照応した固有な上部構造をもち,前者の変化とともに後者も変化するが,後者は前者に規定されつつ相対的独立性をもって発展し,前者に反作用を及ぼす。
→関連項目イデオロギー

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

じょうぶこうぞう【上部構造 Überbau[ドイツ]】

マルクス主義の社会理論ひいては歴史理論における基本概念の一つ。下部構造(土台)Basisと対概念をなす。唯物史観(史的唯物論)においては〈人々が生の社会的生産において入り込む一定の,必然的な,彼らの意思から独立な諸関係〉すなわち〈物質的な生産諸力の一定の発展段階に照応する生産諸関係〉の一総体,この〈社会の経済的構造〉を下部構造と呼ぶ。そして,この土台の上に〈法制的,政治的な上部構造が立ち,また,当の土台に一定の社会的意識諸形態が照応する〉という構図で社会を構造的にとらえる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

じょうぶこうぞう【上部構造】

マルクス主義の史的唯物論の基本的概念。政治的・法律的諸制度と、それに照応する社会の政治的・法律的・宗教的・道徳的・哲学的・芸術的意識形態(イデオロギー)をさす語。それらは、ある発展段階の社会の経済的構造(土台=下部構造)に規定され、また、一定範囲内でそれに反作用を及ぼすとされる。 → 下部構造

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

上部構造
じょうぶこうぞう

下部構造」のページをご覧ください。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

上部構造
じょうぶこうぞう
berbauドイツ語
superstructure英語

史的唯物論(マルクス主義社会科学)の立場から、土台ないし下部構造に対応していわれる概念。上部構造とは、さまざまな社会制度、および、法律・政治・宗教・哲学・イデオロギー等として存在する社会的意識諸形態を包含する概念であるが、これらはすべて国家において総括されている。上部構造は、最終的には、社会の経済的構造である土台によって決定されるといわれる。もっとも、これは一方的な決定関係ではなく、土台と上部構造とは弁証法的相互関係にあると主張される。現代では独占資本主義下における経済的構造としての国家制度の役割が比重を高め、また社会変革における意識性の契機の重要性がいわれる状況からしても、土台と上部構造とを機械的に区別することは、史的唯物論の現代的形態にそぐわない。この点では、アントニオ・グラムシが、両概念の区別を踏まえた有機的統一として提起した「歴史的ブロック」概念が注目される。史的唯物論の理論史では、科学的知識・言語・形式論理等が上部構造に属すか否か、属さないとすれば、土台による上部構造の規定にいかなる限定を設けるべきかなどについて論争があり、これらの論争問題は明確な決着がついていない。[石井伸男]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の上部構造の言及

【イデオロギー】より

…(1)マルクス,エンゲルスのイデオロギー概念もまた多義的であるが,通常,広義のイデオロギー概念と狭義のイデオロギー概念があるといわれる。広義のそれは物質的な生産諸関係,いわゆる〈土台〉あるいは〈下部構造〉によって規定され,そのうえにそびえ立つ〈上部構造〉のことを意味しており,このなかには〈法律的および政治的な上部構造〉,つまりさまざまな社会制度や〈イデオロギー的権力〉としての国家なども含まれる。一方,狭義のそれは〈いっそう物質的・経済的基礎から遠ざかっている〉ものの,こうした基礎や法律的・経済的上部構造に照応する観念や社会的意識のことを指しており,ここには哲学,宗教,道徳,芸術などの観念形態が含まれる。…

【史的唯物論】より

…〈人々はその生の社会的生産において,一定の,必然的な,彼らの意思から独立な諸関係,すなわち,物質的生産諸力の一定の発展段階に照応する生産諸関係に入り込む。この生産諸関係の総体が社会の経済的構造,実在的な土台を成し,これのうえに法制的・政治的な上部構造がそびえたち,またそれ(土台)に一定の社会的意識諸形態が照応する。物質的生活の生産様式が,社会的・政治的・精神的な生活過程全般を制約する。…

【社会構造】より

…それらのうちの主要なものについて,以下に略述を試みよう。 マルクスによって定式化された史的唯物論の基礎概念として,〈下部構造〉対〈上部構造〉という対概念がある。この対概念は,ドイツ語ではUnterbau,Überbauというように建築物のアナロジーに由来すると思われるBauという語によって表現されているが,英語ではこれにstructureの語をあてることに示されているようにこれも一種の構造概念である。…

※「上部構造」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

上部構造の関連キーワードダンマルクレンテンマルクマルクスレーニン主義ラマルク説マルクシアンカツマルくんとちまるくんふくまるくんまるくにマルク[諸島]

上部構造の関連情報