デジタル大辞泉 「良か」の意味・読み・例文・類語 よか【良か/善か】 1 (九州地方で)形容詞「よい」の連用形・終止形・連体形の音変化。「それで―」「―天気」2 形容詞「よし」の未然形「よけ」の上代東国方言。「伊香保ろの沿ひの榛原はりはらねもころに奥をなかねそまさかし―ば」〈万・三四一〇〉3 形容詞「よし」の連体形「よかる」の音変化「よかん」の撥音の無表記。「―なりとのたまへば」〈落窪・二〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「良か」の意味・読み・例文・類語 よか【良・善】 [ 一 ] 形容詞「よし」の上代の未然形「よけ」に当たる上代東国方言。[初出の実例]「伊香保ろのそひの榛原ねもころに奥をなかねそ現(まさか)し余加(ヨカ)ば」(出典:万葉集(8C後)一四・三四一〇)[ 二 ] 形容詞「よし」の連体形「よかる」の変化した「よかん」の撥音「ん」の無表記。よい。[初出の実例]「物どもはいとよかなり。いかにもいかにも使ひ給へ」(出典:落窪物語(10C後)一)[ 三 ] 形容詞「よい」の連用形・終止形・連体形の変化した語。[初出の実例]「船門出よかよか、よか便聞かふばい」(出典:浄瑠璃・博多小女郎波枕(1718)上) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例