花代(読み)はなだい

日本大百科全書(ニッポニカ)「花代」の解説

花代
はなだい

遊女芸者遊興費の通称。花の枝に結んで物を贈る故事があり、人に物を贈ることを「ハナをやる」などといい、これが祝儀の意に変わったのが語源である。花代とは現物(=花)のかわりに与える金銭のことで、祝儀料を意味した(床(とこ)花・総花など)。のちには花街の専用語となり、祝儀でなく規定の遊興費の通称として関西を中心に使用されている(関東では遊興費は玉代(ぎょくだい)という)。

[原島陽一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典「花代」の解説

はな‐だい【花代】

〘名〙 芸者や娼妓を揚げる費用。はな。玉代(ぎょくだい)
※俳諧・西鶴大矢数(1681)第二二「三味線の露漣濤の哥 花代のそれ一枚かやすい事」

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