花園神社(読み)はなぞのじんじや

日本歴史地名大系 「花園神社」の解説

花園神社
はなぞのじんじや

[現在地名]北茨城市華川町花園

花園川の源に鎮座祭神は大物主命・大山咋命・大山祇命。旧村社。華園山縁起には延暦一四年(七九五)坂上田村麻呂が征奥の途次霊夢によって草創、貞観三年(八六一)慈覚大師中興開山とある。康平年中(一〇五八―六五)鎮守府将軍源頼義・義家父子が征奥の途次、社参立願をしたと伝える。京都醍醐寺の尭雅僧正関東下向記録(三宝院文書)永禄三年(一五六〇)六月二八日条に「於常州花園山印可」とみえる。天正九年(一五八一)焼失、同一一年再建。文禄二年(一五九三)車義方が愛染あいぜん堂を建立。慶長七年(一六〇二)徳川家康の花園権現領寄附状(満願寺代々雑記)によると朱印地五〇石を授けられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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