花曇(読み)はなぐもり

精選版 日本国語大辞典 「花曇」の意味・読み・例文・類語

はな‐ぐもり【花曇】

  1. 〘 名詞 〙 桜の咲く四月頃の曇の天気をいう。《 季語・春 》 〔知連抄(1374頃)〕
    1. [初出の実例]「花曇なれ春の夜の、月は雲井に帰るべし」(出典:車屋本謡曲・国栖(1534頃))

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百科事典マイペディア 「花曇」の意味・わかりやすい解説

花曇り【はなぐもり】

春,サクラの咲くころ曇天。冬の鳥が帰るころなので鳥曇りとも。春は移動性高気圧晴天低気圧悪天候との間隔が短いので雲が多い。また日本南岸に前線の停滞することがあり,これも花曇りの原因となる。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「花曇」の解説

花曇 (ハナグモリ)

動物。ハナグモリ科の貝

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世界大百科事典(旧版)内の花曇の言及

【日本列島】より

… 花冷えサクラの花の咲くころに急に気温が低くなる現象をいい,寒冷前線通過後の寒気や北東気流による冷気などが侵入すると起こりやすい。 花曇りサクラの花の咲くころ,空一面ねずみ色に見える曇天をいう。移動性高気圧の後面や二つの高気圧の間の気圧の谷に入ると花曇りになりやすい。…

※「花曇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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