芳賀輪遺跡(読み)はがわいせき

日本歴史地名大系 「芳賀輪遺跡」の解説

芳賀輪遺跡
はがわいせき

[現在地名]若葉区古泉町 ハガワなど

印旛いんば沼に注ぐ鹿島かしま川の最上流域、同川支流の形成する百万本ひやくまんぼん支谷に面した台地上に位置する。標高は台地平坦面が約四七メートル、一段低い河岸段丘面が約三七メートル。遺跡の主体は古墳時代後期から奈良・平安時代の集落遺跡であるが、旧石器時代から人々の生活がみられ、縄文時代中期にはかなりの規模で集落が営まれていた。昭和五〇年(一九七五)から同五八年までの発掘調査で検出されたおもな遺構は、七世紀後半から九世紀代にかけての竪穴住居跡七四軒・掘立柱建物跡八〇棟以上であるが、広大な遺跡のうち調査区域は部分的であるため、これに倍する遺構の存在が予想される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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