芻蕘・蒭蕘(読み)すうじょう

精選版 日本国語大辞典 「芻蕘・蒭蕘」の意味・読み・例文・類語

すう‐じょう ‥ゼウ【芻蕘・蒭蕘】

〘名〙 草刈りときこり。転じて、身分の低い者をいった語。すうぎょう。
性霊集‐四(835頃)進雑文表「不謂、聖聰索金声於芻蕘、訪華藤於朽
※俳諧・奥の細道(1693‐94頃)石の巻「人跡稀に雉兎(ちと)蒭蕘の往(ゆき)かふ道、そこともわかず」 〔詩経大雅・板〕

すう‐ぎょう ‥ゲウ【芻蕘・蒭蕘】

〘名〙 (「すうきょう」とも) =すうじょう(芻蕘)〔黒本本節用集(室町)〕
※浄瑠璃・天智天皇(1692)美人揃ひ「往来の老若男女芻蕘(スウゲウ)のもの雉兎の者」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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