苅安村(読み)かりやすむら

日本歴史地名大系 「苅安村」の解説

苅安村
かりやすむら

[現在地名]美並村白山はくさん

長良川左岸、南は新羽根しんはね村。江戸時代から上苅安村と下苅安村に分れていた。慶長郷帳に「かり屋す村」とあり、高六六三石余。正保郷帳では田方三〇五石余・畑方二九二石余。寛文四年(一六六四)の遠藤常友大坂御加番の人足書(郡上郡史)に、新中間苅安村中村源助・与左衛門、年明中間苅安藤郎・又次郎がみえる。元禄郷帳では苅安村高六〇五石のほかに苅安小屋本新田高六七石余がみえる。宝暦六年(一七五六)の郡上郡村高覚帳(鈴木文書)では上苅安村の家数四四、下苅安村の家数一〇八(水呑二〇)


苅安村
かりやすむら

[現在地名]津幡町刈安かりやす

富田とみた村の東、刈安川右岸山麓に位置。近世後期は刈安村と記す。地名は古くに苅安草が多く生えていたことに由来するという(加賀志徴)。正保郷帳では高三一〇石、田方八町・畑方一二町六反余。寛文一〇年(一六七〇)の村御印の草高三一九石、免四ツ七歩、小物成は山役二一三匁・野役二匁・蝋役二匁・綿役二匁(三箇国高物成帳)。文化七年(一八一〇)の家数四一(うち頭振九)・人数二二〇(うち頭振三六)であった(「刈安村肝煎日記」西川文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android