苔縄村(読み)こけなわむら

日本歴史地名大系 「苔縄村」の解説

苔縄村
こけなわむら

[現在地名]上郡町苔縄

大枝新おおえだしん村の北、千種ちくさ川中流域右岸に位置する。集落千種川に面した愛宕あたご山東麓にある。元弘三年(一三三三)には赤松則村(円心)が苔縄城を築いたという(「太平記」巻六)。建武四年(一三三七)赤松円心は雪村友梅を開山として地内に法雲ほううん寺を建立した(雪村和尚行道記)。暦応三年(一三四〇)一一月一八日の赤松円心置文(横山文書)に「赤松庄苔縄村」とみえ、円心は法雲寺に苔縄村を管領させると同時に村の四至を定めた。慶長国絵図に「こけなわ村」とみえる。江戸時代の領主変遷は延享四年(一七四七)までは上郡村に同じ。同年幕府領、安永七年(一七七八)大坂城代牧野貞長(常陸笠間藩)領、天明七年(一七八七)以降幕府領、ただし弘化元年(一八四四)より龍野藩預地(以上「上郡町史」)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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