上郡町(読み)かみごおりちよう

日本歴史地名大系 「上郡町」の解説

上郡町
かみごおりちよう

面積:一五〇・二八平方キロ

県の南西端に位置する。東は相生市と揖保いぼ新宮しんぐう町、西は岡山県備前市・和気わけ吉永よしなが町、南は赤穂市、北は佐用郡上月こうづき町・南光なんこう町・三日月みかづき町に接する。中央部を岩木いわき川・鞍居くらい川・安室やすむろ川の諸川を合流する千種ちくさ川が南下し、上郡盆地を形成し、南部では千種川支流の高田たかた川が高田盆地を形成している。そのほかは急峻な山地で、町域面積の七割余が山林

縄文時代の遺跡なし遺跡・大池おおいけ遺跡から後期・晩期土器が採集されている。弥生時代の遺跡は後期の竪穴住居跡二棟が発掘された神子田みこでん遺跡がある。また最近発掘された井の端いのはな七号・八号墓は、弥生―古墳時代への墓制を示す墳墓である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「上郡町」の意味・わかりやすい解説

上郡〔町〕
かみごおり

兵庫県南西部,千種川中流域にある町。南は赤穂市に,西は岡山県に接する。 1913年町制。 55年高田,鞍居,船坂,赤松の4村と合体。中心集落の上郡は千種川とその支流鞍居川との合流点付近に位置し,山陽本線開通により農産物,木材の集散地として繁栄。 1960年代以降は播磨工業整備特別区域として食品,農機具などの工場が進出。対岸の山野里は中世の山陽道の宿場町。上郡駅北方 6.5kmの白旗城址は中世の地方豪族赤松則村の根拠地。国道 373号線,智頭急行が通る。面積 150.26km2。人口 1万3879(2020)。

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