茅渟神社(読み)ちぬじんじや

日本歴史地名大系 「茅渟神社」の解説

茅渟神社
ちぬじんじや

[現在地名]泉南市樽井

南海本線樽井たるい駅南方の市街地内にある。祭神は天忍穂耳命・天穂日能命・天津日子根命・活津日子根命・熊野久須毘命・市杵島比売命・多紀理比売命・多紀津比売命。旧村社。創建時期は不詳だが、当社はもと八王子はちおうじ社とよばれたことから、庶民の熊野信仰八王子権現を勧請して祀ったのが起りとされている。当社付近から平安時代の古瓦が出土し、神宮寺のものではないかと推定されている。室町時代の神宮寺は根来ねごろ(現和歌山県那賀郡岩出町)末の三明さんみよう院であった。天正五年(一五七七)兵火にかかり社寺とも焼失したが、のち村民の手で社殿の復興がなされた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の茅渟神社の言及

【泉南[市]】より

…大阪市から40km圏に位置しているため,近年は住宅地化が進んでいる。市内には熊野参詣の王子社の一つである茅渟(ちぬ)神社や役小角(えんのおづぬ)が開いたと伝える金熊(きんゆう)寺などがある。【秋山 道雄】。…

※「茅渟神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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