デジタル大辞泉
「茶番狂言」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
Sponserd by 
ちゃばん‐きょうげん‥キャウゲン【茶番狂言】
- 〘 名詞 〙 その場にある、ありふれたものを材料として、身振り手振り口上などでおどけたことを演ずる滑稽寸劇。大がかりなものになると、歌舞伎を滑稽化し、衣装道具鳴物入りで演じ、奇抜な落(おち)を付けるものもある。江戸末期から明治にかけて、戯作者やしろうとの通人などが集まり景品付きで演じたり、祭礼や宴会の余興として行なわれたりもした。茶番。にわか。
- [初出の実例]「家々の年忘の、茶番狂言(チャバンキャウゲン)に笑をもふけ」(出典:洒落本・百安楚飛(1779))
茶番狂言の語誌
江戸で宝永年間(一七〇四‐一一)、歌舞伎の楽屋で役者達が大入りの時、慰労のために酒や茶菓を景物に出して即興の狂言を演じることがあり、「酒番(さかばん)」「茶番」などと称した。宝暦年間(一七五一‐六四)より素人にも伝わり安永・天明(一七七二‐八一)ごろ流行。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
Sponserd by 
世界大百科事典(旧版)内の茶番狂言の言及
【茶番】より
…素人が即興に寸劇を行うこと。茶番狂言。元禄(1688‐1704)のころに歌舞伎の三階の大部屋にいる下級の役者たちが茶汲み役を受けもっていたが,これを〈茶番〉といった。…
※「茶番狂言」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
Sponserd by 