日本歴史地名大系 「茶碗坂」の解説 茶碗坂ちやわんざか 京都市:東山区清閑寺村茶碗坂渋谷(しぶたに)街道より東・北に分れる坂道。伝説によれば、天平の頃、僧行基が初めてこの付近に窯を築いて土器を焼いたという。「陶磁器説」ほかに、宝徳年間(一四四九―五二)清閑寺(せいかんじ)の住人音羽屋九郎右衛門が、その遺跡と唱えて音羽焼と称する窯を興し、次いで同地の住人元吉が信楽焼の製法を改良、新たな釉薬を考案して子弟に伝えた。今日「古清水」と称するのは、この時期の作品であるという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by