茶碗坂(読み)ちやわんざか

日本歴史地名大系 「茶碗坂」の解説

茶碗坂
ちやわんざか

渋谷しぶたに街道より東・北に分れる坂道

伝説によれば、天平の頃、僧行基が初めてこの付近に窯を築いて土器を焼いたという。「陶磁器説」ほかに、宝徳年間(一四四九―五二)清閑寺せいかんじの住人音羽屋九郎右衛門が、その遺跡と唱えて音羽焼と称する窯を興し、次いで同地の住人元吉が信楽焼製法を改良、新たな釉薬を考案して子弟に伝えた。今日「古清水」と称するのは、この時期の作品であるという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

グレーゾーン解消制度

個々の企業が新事業を始める場合に、なんらかの規制に該当するかどうかを事前に確認できる制度。2014年(平成26)施行の産業競争力強化法に基づき導入された。企業ごとに事業所管省庁へ申請し、関係省庁と調整...

グレーゾーン解消制度の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android