音羽焼(読み)おとわやき

精選版 日本国語大辞典 「音羽焼」の意味・読み・例文・類語

おとわ‐やき おとは‥【音羽焼】

〘名〙
京焼の一つで、その源流にあたるもの。江戸初期から中期にかけて、京都一円におこった数多くの窯(かま)のうちの一つ。寛文年間(一六六一‐七三)の創始ともいわれる。享保一七一六‐三六)頃京都五条坂に移された窯が、五条清水焼であるとされ、初期の音羽焼は無印で、古音羽という。
隔蓂記(1635‐68)寛文六年九月一〇日「音羽焼き茶碗」
② 寛永四年(一六二七)酒井庄太郎の創始により、大阪府貝塚市堀新町あたりで産した陶器。京音羽焼の分派とみられる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「音羽焼」の意味・読み・例文・類語

おとわ‐やき〔おとは‐〕【音羽焼】

京焼の一。その源流にあたるもの。享保(1716~1736)ごろ、五条坂付近に窯を移し、五条清水焼となった。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android