草隷(読み)ソウレイ

デジタル大辞泉 「草隷」の意味・読み・例文・類語

そう‐れい〔サウ‐〕【草隷】

草書隷書。転じて、書道
古く、隷書を簡略化したもの。草書。

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精選版 日本国語大辞典 「草隷」の意味・読み・例文・類語

そう‐れいサウ‥【草隷】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 草書と隷書。転じて、書道。書。
    1. [初出の実例]「大納言正三位兼式部卿石上大朝臣宅嗣薨。〈略〉好属文、工草隷」(出典続日本紀‐天応元年(781)六月辛亥)
    2. [その他の文献]〔潘岳‐楊州誄〕
  3. 隷書の一体。〔南史‐劉孝綽伝〕

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普及版 字通 「草隷」の読み・字形・画数・意味

【草隷】そう(さう)れい

草書と隷書。晋・潘岳〔楊州(肇)の誄(るい)〕多才豐にして、強記洽聞(かふぶん)なり。~ねて善くし、尺牘(せきとく)は必ず珍とせらる。

字通「草」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の草隷の言及

【書体】より

…最近の発見で前漢の五鳳元年(前57)の木簡にも八分が見られることがわかり,〈前漢に八分なし〉の定説がくつがえった。草隷は隷書を早書きしたもので,後漢の趙壱の《非草書》にその名が見え,秦末に戦時の急ぎに間にあうように作られたという。近年前漢時代の木簡中の実用書に多く発見され,だんだんその実態が明らかにされているが,独立した書体としてその境界の定めにくいものである。…

※「草隷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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