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…(3)は,干ばつのとき山神に雨乞いをしたり,五穀の豊穣を祈願するなど,広く神事に関するもので,《楽浪秥蟬(ねんてい)平山君碑》《祀三公山碑》《崇高廟諸雨銘》などがそのおもなもので,これらはしばしば篆法を加味し,神秘的なムードをただよわせるのが特徴である。 草書はすでに前漢から実用的な書体として,草稿や尺牘(せきとく)などに用いられてきたが,後漢になると,杜度,張芝など専門の大家が出て,ますます美しく洗練され,行書も漢末に劉徳昇によって作られ,その後は鍾繇(しようよう)と胡昭に伝えられたという。このほか,印章,磚文(せんぶん),瓦当文(がとうぶん)などにもそれぞれ装飾性に富む特殊な書の美が表現されている。…
…用件を紙に書いて相手に伝える文書。
【日本】
書状,書札,消息(しようそく∥しようそこ),尺素(せきそ),尺牘(せきとく)などともいう。ほかに手元において雑用に使う紙の意義もあるが,現在では用いられない。…
…このほか僧侶自作の書跡,絵画,彫刻などがあり,特に禅宗では画僧の描く禅機画や詩画軸などが尊重された。また尺牘(せきとく)(書状)など禅僧の書跡は墨跡(ぼくせき)といわれ,禅宗寺院のみならず,茶掛としても賞翫されている。 仏具は元来仏教教団の生活用具であったが,仏教が発展するにつれて儀式化し,工芸の粋を集めた多彩な優品が製作されるようになる。…
※「尺牘」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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