コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

尺牘 せきとく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

尺牘
せきとく

尺素 (せきそ) ,尺翰などともいう。手紙のこと。古来中国で1尺四方の (木の札) を書簡に用いたことに由来する。日本では漢文体の書簡 (→消息 ) をさす。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディアの解説

尺牘【せきとく】

手紙,書状の意。牘は方版の意で,古く中国において1尺ほどの方形の紙に書簡を書いたことに由来する。日本では漢文で書いた書簡を尺牘といった。
→関連項目消息鍾【よう】

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

せきとく【尺牘 chǐ dú】

手紙,書翰のこと。牘は幅の広い木簡。中国で,古く書翰は,1尺の長さの木牘,きぬ(帛),紙などに書かれたので,尺牘,尺素,尺楮(せきちよ)などの名があるという。書翰が文学ジャンルの一つとして位置を占めたことは,たとえば《文選》に〈書〉という部類が立てられ,そこに司馬遷〈任少卿(じんしようけい)に報ずる書〉や嵆康〈絶交書〉などの作品が収められていることからも知られよう。明・清の文人や学者たちについて,それぞれの文集とは別に尺牘集が編まれているのは,書翰の模範文例集としての意味をももった。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

しゃくどく【尺牘】

せきとく【尺牘】

〔「せきどく」とも。「牘」は文字を記す方形の木札のこと〕
手紙。書簡。文書。しゃくどく。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内の尺牘の言及

【書】より

…(3)は,干ばつのとき山神に雨乞いをしたり,五穀の豊穣を祈願するなど,広く神事に関するもので,《楽浪秥蟬(ねんてい)平山君碑》《祀三公山碑》《崇高廟諸雨銘》などがそのおもなもので,これらはしばしば篆法を加味し,神秘的なムードをただよわせるのが特徴である。 草書はすでに前漢から実用的な書体として,草稿や尺牘(せきとく)などに用いられてきたが,後漢になると,杜度,張芝など専門の大家が出て,ますます美しく洗練され,行書も漢末に劉徳昇によって作られ,その後は鍾繇(しようよう)と胡昭に伝えられたという。このほか,印章,磚文(せんぶん),瓦当文(がとうぶん)などにもそれぞれ装飾性に富む特殊な書の美が表現されている。…

【手紙】より

…用件を紙に書いて相手に伝える文書。
【日本】
 書状,書札,消息(しようそく∥しようそこ),尺素(せきそ),尺牘(せきとく)などともいう。ほかに手元において雑用に使う紙の意義もあるが,現在では用いられない。…

【仏教美術】より

…このほか僧侶自作の書跡,絵画,彫刻などがあり,特に禅宗では画僧の描く禅機画や詩画軸などが尊重された。また尺牘(せきとく)(書状)など禅僧の書跡は墨跡(ぼくせき)といわれ,禅宗寺院のみならず,茶掛としても賞翫されている。 仏具は元来仏教教団の生活用具であったが,仏教が発展するにつれて儀式化し,工芸の粋を集めた多彩な優品が製作されるようになる。…

※「尺牘」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

尺牘の関連キーワード借・嚼・尺・杓・灼・爵・綽・酌・釈・釋・錫Ambarvalia教王護国寺境内論語/名言集青木樹堂高橋道斎李柏文書書の鑑賞大慧宗杲無隠道費王羲之喪乱帖趙孟頫風信帖秋萩帖中秋帖高葛坡書札礼十七帖文書

今日のキーワード

白根山

① 栃木県と群馬県との境にある火山。山中に五色沼、北麓に丸沼・菅沼がある。海抜25...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

尺牘の関連情報