荒草(読み)こうそう

精選版 日本国語大辞典 「荒草」の意味・読み・例文・類語

こう‐そうクヮウサウ【荒草】

  1. 〘 名詞 〙 あれはてた草地。生いしげる雑草禅宗では悟りに至る前の無明(むみょう)の喩に用いる。
    1. [初出の実例]「荒草不鋤乃祖玄、涅槃正法妙心禅」(出典:狂雲集(15C後)拝関山和尚塔)
    2. [その他の文献]〔陶潜‐挽歌〕〔臨済録〕

あら‐くさ【荒草】

  1. 〘 名詞 〙 荒地に生える雑草。
    1. [初出の実例]「草蔭の安努(あの)な行かむと墾(は)りし道安努は行かずて阿良久佐(アラクサ)立ちぬ」(出典:万葉集(8C後)一四・三四四七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android