荒蕪(読み)コウブ

デジタル大辞泉 「荒蕪」の意味・読み・例文・類語

こう‐ぶ〔クワウ‐〕【荒×蕪】

[名](スル)土地が荒れて、雑草の茂るがままになっていること。「荒蕪地」
「―せる丘陵の間」〈鴎外訳・即興詩人
[類語]不毛不食

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「荒蕪」の意味・読み・例文・類語

こう‐ぶクヮウ‥【荒蕪】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 土地が荒れて雑草などのおい茂ること。また、その土地。未開墾地。
    1. [初出の実例]「国内之荒蕪、人民之侘際、莫於斯」(出典:宝生院文書‐永延二年(988)一一月八日・尾張国郡司百姓等解)
    2. [その他の文献]〔孟子‐告子・下〕
  3. 荒れはてること。荒っぽく粗雑であること。
    1. [初出の実例]「聞昔老農歎農廃、詩人亦歎道荒蕪」(出典:菅家後集(903頃)傷野大夫)

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