不毛(読み)フモウ

デジタル大辞泉 「不毛」の意味・読み・例文・類語

ふ‐もう【不毛】

[名・形動]
土地がやせていて作物草木が育たないこと。また、そのさま。「不毛な(の)地」
なんの進歩成果も得られないこと。また、そのさま。「不毛議論
[類語](1荒蕪不食/(2無意味論外ナンセンス駄目無意義くだらないつまらないしがないろくでもない無駄不必要不要不用無用無益あだいたずら徒労無駄足無駄骨無駄骨折り骨折り損不経済二度手間無くもがなあらずもがな無にする無になる無に帰する水泡に帰する水の泡

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精選版 日本国語大辞典 「不毛」の意味・読み・例文・類語

ふ‐もう【不毛】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 土地がやせていて作物などが育たないこと。また、その土地。
    1. [初出の実例]「艱難を歴試ん為に不毛の地にをく」(出典:清原国賢書写本荘子抄(1530)八)
    2. [その他の文献]〔史記‐鄭世家〕
  3. 何の進歩も成果もないことのたとえ。
    1. [初出の実例]「何のために、こんな危険で不毛な行為を重ねているのか」(出典:死の棘(1960)〈島尾敏雄〉)

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普及版 字通 「不毛」の読み・字形・画数・意味

【不毛】ふもう(まう)

やせ地。荒地。蜀・諸亮〔出師の表〕故に五、瀘(ろ)を度(わた)り、深く不毛に入る。

字通「不」の項目を見る

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